不定時法による時刻と旧暦の日付,現在の時刻と日付,さらに夜明け,日の出,南中,日の入り,日暮れの時刻を表示します。
和時計は針が固定で文字盤が回転します。「文字盤を固定(和)」にチェックを入れると,文字盤が固定され,針が回転するようになります。
時計としての精度は高くありません。端末の時刻から1秒ほど遅れる場合があります。
地平線と太陽の上辺が一致する瞬間が日の出と日の入りです。
日の出の34分ほど前が夜明け,日の入りの34分ほど後が日暮れです。定義としては,太陽の中心が地平線下7度21分40秒に位置する瞬間です。
太陽などが真南に位置する瞬間が南中です。
時間の長さが変化しない時刻法です。現在も定時法ですが,ここでは過去の定時法である十二辰刻法についてです。
1日を12等分したものが一辰刻で,それぞれに十二支※を割り当てます。一辰刻は初刻と正刻に2等分されます。午の正刻,すなわち正午に太陽が南中し,子の正刻に日付が変わります。一辰刻の細分には他にもいくつかの方法がありますが,ここでは触れません。
天保14(1843)年の暦までは定時法で作られていましたが,実際の生活には不定時法が用いられていました。
和洋時計では過去の定時法は扱いません。
※参照: 旧暦カレンダー ヘルプ: 干支
時間の長さが変化する時刻法です。夜明けを明六,日暮れを暮六とし,明六から暮六までを昼,暮六から明六までを夜とします。昼と夜をそれぞれ6等分したものが昼の一時と夜の一時です。六から六までは五,四,九,八,七となります。文字で表す場合には,昼を「明六,朝五,朝四,昼九,昼八,夕七」,夜を「暮六,夜五,夜四,暁九,暁八,暁七」とします。昼九に太陽が南中し※,暁九に日付が変わります。一時を10等分したものが一分です。
天保15/弘化元(1844)年の暦からは不定時法が採用され,実際の生活との違いがなくなりました。
※和洋時計は時刻を分単位で扱うため,昼九と南中時刻に1分ほどのずれが生じます。
不定時法による時刻を示すのが和時計です。不定時法では一時の長さが変化するため,定期的に時計の調整を行わなければなりませんでした。調整は二十四節気※ごと,約15日間隔で行われたようです。中には国の重要文化財でもある萬歳自鳴鐘のように,人手によらず自動で調整を行うものも,非常に数は少ないのですが存在します。
和洋時計は毎日暁九に一時の調整を行います。
※参照: 旧暦カレンダー ヘルプ: 二十四節気
不定時法は夜明けと日暮れを基準にしているので,例えば東京が暁九でも,大阪ではまだ夜四時八分のように時差が生じます。また,同じ場所でも季節により違いが生じます。例えば京都では,23時50分に暁九になる日もあれば,0時10分に暁九になる日もあります。旧暦の日付は暁九に変わります。夜半近くでの旧暦と新暦の日付の対応には注意してください。
夜明けや日暮れなどの時刻は内部で計算により求めているので,多少の誤差があります。どの程度の誤差があるか,2009年から2018年まで,東京での毎日のそれぞれの時刻をWeb版暦象年表の値と比較しました。南中の時刻は分に丸めて比較しています。
年 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
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−1分 | − | 1回 | 2回 | − | − | − | 1回 | − | 1回 | − |
+1分 | − | − | − | − | − | − | − | − | − | − |
年 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
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−1分 | − | − | − | − | − | 1回 | − | − | − | 1回 |
+1分 | − | 1回 | − | − | − | 1回 | − | − | − | 1回 |
年 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
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−1分 | − | 2回 | 2回 | 1回 | − | − | − | − | − | 1回 |
+1分 | − | − | − | 2回 | 1回 | − | 1回 | − | − | − |
年 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
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−1分 | − | 1回 | − | 1回 | − | − | − | 1回 | − | − |
+1分 | − | − | − | 1回 | − | 1回 | 1回 | − | − | − |
年 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
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−1分 | 1回 | 1回 | 2回 | 1回 | − | − | − | − | − | 1回 |
+1分 | − | − | − | − | − | 1回 | 1回 | − | 1回 | 1回 |
計算地の緯度と経度は,理科年表と同じ値にしています(稚内,明石,石垣を除く)。
PCの場合は,ドロップダウンリストにマウスオーバーすることで,経緯度がツールチップで確認できます。