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旧暦カレンダー

旧暦がメインのカレンダーです。二十四節気雑節干支六曜撰日新暦七曜,祝祭日を表示します。

 

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年の表示

神武天皇即位紀元二千六百七十四年
平成二十六年 甲午 三百八十四日 閏九月

神武天皇即位紀元

・年号,年の干支,1年の日数,閏年の場合は閏月名


表示できるのは天保15/弘化元(1844)年から2100年までです。

月の表示

正月小 丙寅

・月名,月の大小,月の干支


閏月の場合は干支の代わりに「随節用之」と表示されます。

2か月ずつ表示されますが,閏月を含む場合は3か月表示されます。

日の表示

先負
廿六 甲申
秋分 八月中
万倍 不成就

9/23
秋分の日
六曜
・暦日,日の干支
二十四節気,または雑節
撰日
新暦七曜
・祝祭日

暦日は二十は「廿」,三十は「丗」と表示されます。

祝祭日は1873(明治6)年10月14日以降のものが表示されます。

用語

旧暦(きゅうれき),新暦(しんれき)

天保15/弘化元(1844)年から明治5(1872)年まで使用された天保暦てんぽうれきを旧暦,1873(明治6)年1月1日から現在まで使用されている暦を新暦とよびます。

大の月(だいのつき),小の月(しょうのつき)

旧暦には29日までの小の月と,30日までの大の月があります。28日や31日の月はありません。どの月が大の月か小の月かは決まっていないので,年が替わると月の大小も変わります。

閏年(うるうどし),閏月(うるうづき)

旧暦では約3年に1度の割合で閏年になります。閏年では平年より1か月増えて,1年が13か月になります。増えた1か月が閏月です。閏月が1年のどこに入るかは決まっていません,例えば,五月と六月の間に閏月が入る場合,月名は閏五月となります。

二十四節気(にじゅうしせっき)

季節を表します。各節気は太陽の位置(視黄経)で決まります。

季節節気新暦視黄経
初春
(孟春)
立春 (りっしゅん)正月節02月04日頃315度
雨水 (うすい)正月中02月19日頃330度
仲春啓蟄 (けいちつ)二月節03月06日頃345度
春分 (しゅんぶん)二月中03月21日頃000度
晩春
(季春)
清明 (せいめい)三月節04月05日頃015度
穀雨 (こくう)三月中04月20日頃030度
初夏
(孟夏)
立夏 (りっか)四月節05月06日頃045度
小満 (しょうまん)四月中05月21日頃060度
仲夏芒種 (ぼうしゅ)五月節06月06日頃075度
夏至 (げし)五月中06月21日頃090度
晩夏
(季夏)
小暑 (しょうしょ)六月節07月07日頃105度
大暑 (たいしょ)六月中07月23日頃120度
初秋
(孟秋)
立秋 (りっしゅう)七月節08月08日頃135度
処暑 (しょしょ)七月中08月23日頃150度
仲秋白露 (はくろ)八月節09月08日頃165度
秋分 (しゅうぶん)八月中09月23日頃180度
晩秋
(季秋)
寒露 (かんろ)九月節10月08日頃195度
霜降 (そうこう)九月中10月23日頃210度
初冬
(孟冬)
立冬 (りっとう)十月節11月07日頃225度
小雪 (しょうせつ)十月中11月22日頃240度
仲冬大雪 (たいせつ)十一月節12月07日頃255度
冬至 (とうじ)十一月中12月22日頃270度
晩冬
(季冬)
小寒 (しょうかん)十二月節01月06日頃285度
大寒 (だいかん)十二月中01月20日頃300度

節月(せつげつ)

二十四節気せつちゅうに分けられます,その内の節で区切った1か月が節月です。正月節の立春から二月節の啓蟄前日までが節月正月,二月節の啓蟄から三月節の清明前日までが節月二月… となります。

雑節(ざっせつ)

暦上のさまざまな日です。太陽の位置(視黄経)で決まるものと,節気からの日数で決まるものがあります。

雑節新暦視黄経,節気期間
春の彼岸(はるのひがん)03月18日頃春分の3日前春分の3日後までの7日間
春の土用(はるのどよう)04月17日頃視黄経27度※1立夏の前日までの約19日間
八十八夜(はちじゅうはちや)05月02日頃立春から88日目
入梅(にゅうばい)06月11日頃視黄経80度※2
半夏生(はんげしょう)07月02日頃視黄経100度
夏の土用(なつのどよう)07月20日頃視黄経117度※1立秋の前日までの約19日間
二百十日(にひゃくとおか)09月01日頃立春から210日目
秋の彼岸(あきのひがん)09月20日頃秋分の3日前秋分の3日後までの7日間
秋の土用(あきのどよう)10月20日頃視黄経207度※1立冬の前日までの約18日間
冬の土用(ふゆのどよう)01月17日頃視黄経297度※1立春の前日までの約18日間
節分(せつぶん)02月03日頃立春の前日
※1 明治元(1868)年までは清明,小暑,寒露,小寒に土用策(約12日)を加えた日。
※2 1875(明治8)年までは芒種の後のの日。

干支(カンシ・えと)

十干じっかん十二支じゅうにしを組み合わせたものが干支です。組み合わせは全部で60通りになります。干支は閏月を除くすべての年,月,日に割り当てられます。

十干読み
コウきのえ
オツ・イツきのと
ヘイひのえ
テイひのと
つちのえ
つちのと
コウかのえ
シンかのと
ジンみずのえ
みずのと
十二支読み
チュウうし
インとら
ボウ
シンたつ
うま
ひつじ
シンさる
ユウとり
ジュツいぬ
ガイ

随節用之(せつにしたがいてもちう)

閏月干支の代わりに書かれる一文です。暦に書かれている事の多くは節月によって決まるので,二十四節気を見てください。と言った感じの意味だそうですが,特に気にする必要はありません。

七曜(しちよう)

日,月,火,水,木,金,土の7種類,いわゆる曜日です。

六曜(ろくよう)

先勝,友引,先負,仏滅,大安,赤口の6種類を順に繰り返します。ただし,各月一日の六曜は固定されているので,月が替わると順序も変わります。

読みは他にもあり,特に定まってはいないようです。

一日
正月,七月先勝 (せんかち・せんしょう・さきがち)
二月,八月友引 (ともびき・ゆういん)
三月,九月先負 (せんまけ・せんぶ・さきまけ)
四月,十月仏滅 (ぶつめつ)
五月,十一月大安 (たいあん・だいあん)
六月,十二月赤口 (しゃっく・じゃっこう・せきぐち)

撰日(せんじつ)

日の吉凶を表します。旧暦カレンダーでは不成就日一粒万倍日天赦日の3種類を表示します。


不成就日(ふじょうじゅにち)

あまりよくない日です。月と日で決まります。

カレンダーには「不成就」または「不成」と表示されます。

正月,七月三日,十一日,十九日,二十七日
二月,八月二日,十日,十八日二十六日
三月,九月一日,九日,十七日二十五日
四月,十月四日,十二日,二十日,二十八日
五月,十一月五日,十三日,二十一日,二十九日
六月,十二月六日,十四日,二十二日,三十日

一粒万倍日(いちりゅうまんばいにち)

割とよい日ですが,お金や物を借りるのにはよくない日です。節月と日の十二支で決まります。

カレンダーには「万倍」と表示されます。

節月十二支
正月丑,午
二月寅,酉
三月子,卯
四月卯,辰
五月巳,午
六月午,酉
七月子,未
八月卯,申
九月午,酉
十月酉,戌
十一月子,亥
十二月子,卯

天赦日(てんしゃにち)

これ以上ない吉日です。不成就日と重なっても何の影響もありません。季節と日の干支で決まります。

カレンダーには「天赦」と表示されます。

季節干支
戊寅
甲午
戊申
甲子

神武天皇即位紀元(じんむてんのうそくいきげん)

初代天皇である神武天皇が即位したとされる年を元年とする紀年法です。制定されたのは明治5(1872)年なので,旧暦との直接的な関係はありません。神武紀元じんむきげん皇紀こうきと略されることもあります。

当時の暦

嘉永2(1849)年の暦 (国立国会図書館デジタルコレクション)

天保暦になって6年目の閏年の暦です。最初に恵方えほう金神こんじんなどの,その年の方位による吉凶が書かれており,その後に日ごとの干支や吉凶を表す事柄が書かれています。旧暦カレンダーでも表示している天赦日は書かれていますが,一粒万倍日不成就日六曜は書かれていません。


月の最初には
「正月大 建丙寅 心宿値月 参宿水曜値朔日」
「二月小 建丁卯 尾宿 鬼金よう」
のように書かれています。それぞれの説明は省きますが,正月には「水曜」二月には「金よう」と,その月の一日の七曜が書かれています。七曜が日本に持ち込まれたのは平安時代だそうですが,その当時から現在に至るまで,七曜は途切れることなく使われ続けています。

当時は七曜も吉凶を表していました。


二月一日には
「日そく九分半 五時三分右の上よりかけはしめ四時甚しく四時八分左の上におはる」
と書かれています。「日そく」は日食で「九分半」は最大食分で0.95です。「五時三分いつつどきさんぶ」や「四時よつどき」は,不定時法による時刻なので,現在の時刻とは異なります。

また,七月十六日には月食の予報も書かれています。


1873(明治6)年の暦 (国立国会図書館デジタルコレクション)

明治の改暦による最初の新暦です。改暦に伴い迷信の類いは記載されなくなりました。下部に旧暦が併記されていますが,これは1909(明治42)年の暦まで続きました。